【第147回芥川賞受賞！】
裕福だった過去に執着する母と弟。家族から逃れたはずの奈津子だが、突然、夫が不治の病にかかる。だがそれは、奇跡のような幸運だった。夫とめぐる失われた過去への旅を描く著者最高傑作（出版社ＨＰより）。

著者の鹿島田さんは3度の候補を経て今回の受賞に繋がりました。
過去に三島由紀夫文学賞、野間文芸新人賞を受賞されていますので、文壇の主だった「新人賞」を総ナメということになります。受賞後のインタビューでも「是非この作品で」という強い意気込みをお持ちだったことを明かしておられます。今後、さらに高みへと昇りつめていただきたいですね。